どうする?このバッタの大群 蝗害発生のインド、旅客機が飛べなくなる?

どうする?このバッタの大群 蝗害発生のインド、旅客機が飛べなくなる?

2020年5月末頃、インドでバッタの大群が発生していますが、このたびインド当局が「バッタで前が見えなくて旅客機が飛ぶのは危険だ!」と嘆きました。

いやー、バッタの群れのニュースは何年かおきに見ますが、本年のは本当にひどい...。

 

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目次

蝗害

バッタの群れについてのニュースで蝗害なんて古めかしい言葉も伝えられることが多いです。

蝗害(こうがい、英: Locust plague)は、トノサマバッタなど相変異を起こす一部のバッタ類の大量発生による災害のこと。

引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この災害の部分が主に作物の食害となりまして、古より大変恐れられている災害の一つとなっています。蝗害は飢饉に結びつきますからね。

紀元前からの書物に人々が蝗害に悩まされていた記録、そして蝗害を取り除こうとした記録が世界中にたくさん残されているそうです。

 

 

蝗害をおこすバッタの種類

日本ではイナゴの大発生!!なんて歴史が各地に残っているけれど、正式にはイナゴが蝗害を起こすことはないそうです。

蝗害を起こすバッタを飛蝗トビバッタ、ワタリバッタ(英語では「locust」)という。また、飛蝗の群生行動を飛蝗現象と呼ぶ。

引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

蝗害をおこすバッタの種類を調べるとトノサマバッタサバクトビバッタなんてのが主なところなのですが、ノーマルな状態では蝗害を起こすことはありません。

 

普通のバッタが引きおこす相変異という現象がポイントなんです。

 

相変異という現象

バッタは蝗害を起こす前に、普段の「孤独相」と呼ばれる体から「群生相」と呼ばれる移動に適した体に変化する。これを相変異と呼ぶ。

群生相の孤独相に対する外見上の特徴は、

・孤独相に比べて暗色になる。

・翅が長くなる。

・足が短くなる。

・頭幅が大きくなる。

・胸部の上が孤独相は膨らんでいるのに対し、群生相はへこんでいる。

・(電子顕微鏡で見ると)触角の感覚子の数が減少している。

などが挙げられる。行動上の特徴は、

・群生相の個体は互いに近づこうとする(孤独相の個体は互いに離れようとする。ただし、孤独相のバッタも群れに入れると群生行動を共にする)。

・産卵前期間が増加し、羽化後生存日数が減少し、産卵回数、産卵数が減少する。

・孤独相の時には食べなかった植物まで食べるようになる。

引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 相変異については上のようなことですね。もともとはトノサマバッタやサバクトビバッタとして同一種なんだけれども、過密状態などが発生するとバッタに変化が起きるらしいです。

 

 羽が長くなって、遠くまで飛べるようになるらしいですね。色や見た目も変わるんですねー。

 

蝗害は継続性がある

飛蝗のバッタ達は大量に産卵して、また翌年もバッタの大量発生へ...。被害は数年続くことが多いそうです。 心配ですね。

 

まとめ

殺虫剤とかで地道に対処できないんでしょうか。彼の地の人々を思うとさすがに可哀想です。日本でも殺虫剤や卵の処理などで何とかしていったような話を聞いたことがあります。

 

 

みんな地球の一員ですから、2000万人の民を見捨てることのないよう祈りながら注目していきたいです。