2020年ブーマーリムーバーって言葉が話題になりました。あまりピンときませんが新型コロナ感染症流行のアメリカで拡散した若者の言葉らしいんですよ。
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COVID-19の別名、あだ名?
ブーマーリムーバー(BOOMER REMOVER)とはベビーブーム世代で生まれた人々(ブーマー)をリムーブ(除去)するという意味からできた言葉。 「ブーマー達の除去剤」英語だとなんかカッコイイ響きですが、なんとも冷たい言葉ですね...。
年寄り程に重症化するCOVID-19、新型コロナウィルスをこんなブーマーリムーバーという言葉に置き換える遊び。
こんなブーマーリムーバーという言葉は主にネットの世界で段々と拡散していったそうです。そんなネットに強いのがブーマーの世代より下のミレニアル世代です。
ミレニアル世代は1981年から1996年生まれとされています。ちなみにブーマーと呼ばれる世代は1946年から1964年生まれとされています。
ミレニアル世代
ミレニアル世代は2000年代に成人、社会人になる世代をそう呼びます。この世代の大きな特徴はデジタルネイティブであることです。生まれながらにインターネットやSNSなどの環境に恵まれた中で育ってきています。
そうなので、前世代のベビーブーマー達とは考え方が大きく違います。
それはライフワークバランスであったり、社会への参加の方法であったり、ネット生活などを通じブーマー達とは異なる人間形成がなされてきているのです。
嫌われるブーマー達
ミレニアル世代にとってブーマー世代はおじいちゃん、おばあちゃんの世代。
デジタルネイティブのミレニアル世代と第2次世界大戦後あたりに生まれたブーマー世代、そのモノの考え方や価値感の違いからアメリカでは世代間の関係はあまりうまくいっていないようです。
何が気に入らないんでしょうねミレニアル世代。
ブーマーの隊長それはトランプ大統領
終戦後から莫大な経済発展をこなし、今の強大なアメリカを作ってきたブーマー世代。 自信過剰者が多く、自分のやり方を取り上げるのを最も嫌う傾向があるそうです。 まさに自由主義アメリカの象徴ですね!(笑)
そんなブーマーを象徴しているのが何を隠そう、いや隠しようがないですが、あのトランプ大統領の傲慢な態度そのものなのではないでしょうか? そうですトランプ大統領がブーマーの最適なイメージなのかもしれませんね。
この「ブーマーの隊長」という言葉は私が思いついたのではなく、ベストセラー作家であるマイケル・シュルマン氏の言葉なんです。
若年層が感じる老害という感情
老害とは
日本では老害という言葉があります。
ろう‐がい〔ラウ‐〕【老害】 の解説
企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態。
引用:goo辞書
自分に知識や経験が備わり、特に学習する必要がないと思い込み、元々の性格の問題が表に出始め自分の常識や意見が一般論、もしくは一般論に優越する正論だと勘違いをするようなことがある。
引用:ニコニコ大百科(仮)
そうなんですね。パワフルに世の中を切り開いてきた功績の大きい団塊の世代。最初はやはり大きな尊敬の象徴なんでしょうけれど、そのうち時代の変化にだんだんとついて行けなくなる。 でも自分の手法は変えたがらない。 だってそれで成功してきたのだから...。
企業や組織でのこの老害状態は仕方の無い状態があります。サラリーマンであればそれは従うことしかないでしょう。その老害に感じるご老人の多くは社長であったり役員であるのでしょうから。逆らえば給料がもらえなくなってしまいますね。
必要なのは円滑な世代交代
今の若者もいずれは老人になる。その時に手に入れた実権をすんなりと後進に明け渡すでしょうか? 「若い者には負けたくない」「常に一線でいたい」という人間の性でしょうかね。
実に難しい問題ですが、円滑な世代交代が行われる社会になって行ければよいですね。
結論:ブーマーリムーバーは世代間対立の象徴
人口構成上の比率が多い老人のために負担が大きかったり、この老人達を主とした仕組みになっている社会への不満。 ブーマーリムバーという冷たい言葉はミレニアル世代の鬱憤晴らしの言葉遊びなのでしょう。
ブーマーリムーバーという言葉が拡散されたことは、世代間対立の象徴的な出来事であるとも言えるような気がします。
コロナ渦で降って湧いたような話ですが、人間はコロナじゃなくても死ぬんだよね。世代交代していくんです。
自分もどちらかというとミレニアルに近い世代(だと信じたい)だけれど、ブーマー世代のあんなパワフルに時代を切り開いていく力はないと思います。 バトンを受け取る自信が無いですね(笑)
あっ、ここは日本ですね。 アメリカではありませんでした!! (まー日本も同じです。)