最近は女優として活躍中の菊池桃子さん。若い頃の歌手としての実績が半端なく凄かった。そんな桃子さんの曲の中で、夏に聞きたいオススメの曲を解説してみます
オススメはズバリ!! 夏色片想い 一択です。
夏色片想い(1986年)
歌 :菊池桃子
作詞:有川正沙子
作曲:林哲司
目次
気まぐれな天使は白い羽根たたんだ
夏色片想いで大好きな部分を以下に解説します!!
木洩(こも)れ陽が眩(まぶ)しい 微風(そよかぜ)の坂道 偶然に逢えたと あなたは思っている
菊池桃子:夏色片想い 作詞:有川正沙子
季節は春から夏へ移ろい、彼女の気持ちが一歩前を向くきっかけに。曲は情景的な歌い出しから、やがて彼女の内面的な気持ちが溢れ出していくところを表します。これが決して暑苦しくなく、音楽になぞらえていくんですね。
聞いて un deux trois 恋のリ・ズ・ム あなたの胸まで 届けたい そして Avec Toi 耳を澄まし ふたりの メロディー 気付いてね
菊池桃子:夏色片想い 作詞:有川正沙子
un deux trois(アンドゥトロワ)はバレエの練習に使う1,2,3の意味。 Avec Toi(アベックトワ)はあなたとという意味です。
夕焼けのため息 はずかしさふき消し 気まぐれな天使は 白い羽根たたんだ 片思い同志 微笑んだ時 大切な愛の奇蹟がおきる
菊池桃子:夏色片想い 作詞:有川正沙子
なんと美しい詩なのでしょうか。ワタシはこの部分が一番大好きですね。初夏の夕焼けは結構遅めになるでしょう。 白い羽をたたんだ天使の力により奇跡がおきるのです。
それは un deux trois 恋のま・ほ・う あなたの願いに 答えたい
菊池桃子:夏色片想い 作詞:有川正沙子
そして恋のリ・ズ・ムは恋のま・ほ・うに変わります。 ...いつまでも魔法が解けませんように。
...こんな感じの世界が桃子さんのシュガーボイスで歌い出されます。
桃子うさぎの耳になりたいな
夏色片想いがリリースされたこの頃で話題になったのはCMですね。ビデオデッキのCMなんですが「桃子うさぎの耳になりたいな」は大変有名なセリフです。
▲「うさぎの耳になりたいな」Ver.
▲「ウサギの耳は恋をしました」Ver.
曲が発表された1986年のワタシは中2
なんかね、もうこんなこと書くのもなんだけれど、この夏色片想いが発表された1986年のワタシは中学2年生です。世の女の子はみんな菊池桃子みたいにおしとやかになれと。いや、今でも思ってますよ。 いまだに中2病!?
この1986年は凄かったなー。 桃子さんと同じVAPの1986オメガトライブや桑田佳祐がたちあげた1年限りの限定バンドであるKUWATA BANDに熱中したよなー。
この2つのバンドと桃子さんの曲は30年以上たった今でもよく聞きますね。 やはり、いまだに中2から抜け出せない!!
夏色片想いのニューバージョン
2014年 桃子さんは30周年を迎えました。この時に発表されたニューアルバムが「青春ラブレター」です。
このアルバムは単なる過去ベストではなく、すべて曲をアレンジし今風に歌い直しています。全編にわたりシンプルなアコースティック風な世界観が繰り広げられています。
ギターは杉山清貴さんが弾いていたりして、情緒感溢れる力のあるギターの音色がなんとも心にしみます。
このアルバムの中でなんと、夏色片想いが収録されているんです!! これがまた秀逸。 クリアで奥行きのあるサウンドなんですが、ややトリッキーな部分もあり聞きどころ満載ですよ。柔らかなシュガーボイスも健在です。 ぜひ聞いてみて下さいね。
青春ラブレター ~30th Celebration Best~ [ 菊池桃子 ]
|