ルサンチマン症候群とは嫉妬の発作である

ルサンチマン症候群とは嫉妬の発作である

2019-12-10

他人の成功が許せないルサンチマン症候群。

文句を付けなければ気が済まない...時として、息の詰まるような悲しい気分を覚える最近の世の中の特徴です。先日、車中に下記twitterの内容がラジオで紹介されていました。

 

「ルサンチマン症候群」ですか...妙に納得です。解析している人もいるんですね。

今回はそんなルサンチマン症候群についてのお話です。

 


 

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目次

ルサンチマンとは何か

 セーレン・キェルケゴールがルサンチマンを唱える

ルサンチマン(仏: ressentiment、 (フランス語発音: [rəsɑ̃timɑ̃]) )は、主に弱者が強者に対して、「憤り・怨恨・憎悪・非難」の感情を持つことをいう。

(中略)

デンマークの思想家セーレン・キェルケゴールが想定した哲学上の概念である。

 

引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

もともとは主に「弱者」の「強者」に対する感情なんですね。

もっとも、これは哲学の世界ですから、以降、いろいろな哲学者によってルサンチマンが論じられることになったそうです。

 ルネ・ジラールのルサンチマン概念

ルネ・ジラールも1960年代中頃からルサンチマン概念を論じている。ジラールによればルサンチマンとは、乗り越えることのできない理想的モデルに対して誰もが抱く単なる嫉妬心にすぎない。

引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

一番参考になったのがこの辺ですかね。60年ほど前に唱えられたルネ・ジラールによるルサンチマン。 嫉妬心...まさに今回のルサンチマン症候群の本質かも。

世に溢れるルサンチマン症候群

どんな症候群?

ルサンチマン症候群は嫉妬の発作で、自分が優れていると思い、自分より下と思い込む相手に対して行う誹謗中傷行為。相手に対して嫉妬心を引き金に破壊的な言動をしてしまいます。

 

私たちは今、ネットを通じ、誰もが発信出来て、反応できる時代に生きています。このワタクシの拙いブログもそうなのですよ。

ひと昔前には考えもつかなかった世界ですよね。

ある出来事に、心無いアンチなコメントが容易にわんさかと発信されます。これが世に溢れかえっているルサンチマン症候群の人々なのでは?と思うところです。

前述のルサンチマンの本質で言うところ、成功者への嫉妬心が全開になるわけです。他人のシアワセや成功が許せない...そしてこの嫉妬心が反動的に「モノ申す」という行動に突き動かします。

前出のTwitterでは、高級マンション暮らしの住民が被災 → 被災者を中傷。(良い暮らしへの妬み)なんて出来事が書かれていましたよ。

 

ルサンチマン症候群の解消方法

自分にこのようなルサンチマン症候群的な何かを感じられる人は救いようがあるようです。他人を責めたくなったら、「また嫉妬の発作が始まった」と認識し、客観的に自分を見つめ直し、自分の主張するという行為を控えることによって徐々に解消できる。

...麻薬より容易に辞められるような気がします。(注:私は麻薬どころか酒・タバコも摂取できません!!)

居心地の良い世の中になって欲しい

SNS・掲示板どこを見渡してもルサンチマンに溢れています!!(使い方あっているか?)

おおらかな世の中になって欲しい...なんてのはもはや叶いそうもない望みですね。

 

「世界の大きなうねり」や「政治」も今やネットを介して起こされることが増えてきています。

下手したら人類は情報で滅びるんじゃないかなー、なんて怖さも覚える昨今です。

これからは人々の情報への接し方がテーマになっていきそうな気がしますね。

 

そんなことをルサンチマンをきっかけに考えることができました。

ちょっと哲学は難しかったな...。

 

本日は読んで下さり、大変ありがとうございました!!